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即時荷重インプラント

その日のうちに"噛める"インプラント治療

インプラント治療のデメリットのひとつに、「インプラントと骨が結合するのを待つ数ヵ月間は、歯のない状態でいなければならない」ということが挙げられます。インプラントと骨が結合し、上部構造体(人工歯)をとりつけて噛めるようになるまで、通常3〜6ヵ月程度の期間を要します。その間は古い入れ歯を使うか、入れ歯をお持ちではない方は歯がない状態のままでいることになりますので、噛めないことに不便を感じたり、見た目が気になってストレスを感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

でも、もし、インプラントを入れたその日のうちに噛めるようになれたら?

そういった患者さんからの要望に対し、インプラント手術の当日または翌日に仮歯を装着して噛めるようにする治療を行う歯科医院が増えて来ました。
ただ単に仮歯を装着するだけではなく、即時荷重インプラント治療という特別な手術が必要になりますので、どの歯科医院でも行えるというわけではありません。また、顎の骨の状態が良いなど、患者さんのお口の状態にも条件が必要となりますので、まずは歯科医院でカウンセリングを受けてご相談ください。

※即時荷重インプラントは、即日荷重インプラント、ワンデイインプラント、即日インプラント、スピードインプラントなどと言われることがあります。同じ名称でも、歯科医院によって治療内容や手順なども異なることがありますので、詳しく説明を受けるようにしてください。

通常は、なぜ数ヵ月待たなければならないの?

通常のインプラント治療では、インプラントが骨としっかりと結合するまでの数ヵ月間は、インプラントに負担をかけないように注意することが求められます。それは、インプラントが骨の中で動いてしまうと、インプラントが骨と結合しなくなってしまうからです。

インプラントは、埋入直後に適切に固定されていることが重要です。これを「初期固定」と言いますが、初期固定が適切でないと、インプラントが骨の中でインプラントが動いてしまいます(動揺)。インプラントが動くと、骨や歯周組織等生体が拒絶反応を起こしてうまく結合しないことがあり、失敗する危険性が高まってしまうため、できるだけインプラントに負担をかけないようにして結合を待つのです。

即時荷重インプラントなら、当日から噛んでも大丈夫?

即時荷重インプラントは、インプラント埋入後48時間以内(国際基準)に仮歯をインプラントに装着し、噛めるようにする手術法で、「インプラント埋入後に、ある程度の適切な負荷をかけてもインプラントと骨は結合する」という考え方に基づいて行われます。

1998年に、50〜150ミクロン以内の動揺であれば、インプラントが骨と結合するのを阻害しないという論文が発表されているのを始めとして、インプラントが動くほどの過度な力でなければ、インプラント埋入直後に力を加えても問題ないという研究報告が多く発表されています。
それらのデータを元に即時荷重インプラントの研究が進められ、臨床に取り入れるドクターも増えて来ています。

日本では、全顎を対象としたオールオンフォー(All-on-4)が有名ですが、オールオンフォーだけが即時荷重インプラントというわけではなく、適切な埋入が行われれば他のインプラントでも治療が可能です。世界的には、ストローマンインプラントが即時荷重インプラントに適しているとも言われています。


メリットとデメリット

即時荷重インプラントには、手術当日から噛めるなどのメリットがある反面、治療を受けられる方が限定されるなどのデメリットもあります。
手術を担当する歯科医院で詳しい説明を受けられると思いますが、一般的なメリット・デメリットについてご紹介いたします。

即時荷重インプラントのメリット

手術当日から噛める

インプラントを埋入した当日または翌日に仮歯を装着しますので、通常の歯のように食事をすることができます。
ただしすぐに何でも噛めるようになるわけではなく、インプラントと骨がしっかりと結合するまでの数ヵ月間はうどんやはんぺん煮物などの柔らかいものを中心とした食事が必要です。
手術当日または術後2週間程度は、咀嚼しなくても飲み込める流動食(おかゆやポタージュスープなど)を摂るように指示されることもあります。

治療期間中のストレスを軽減できる

特に抜歯してインプラントにされる方が強くストレスを感じるのは、「人工歯を入れるまで数ヵ月噛めないこと」と、「歯のない期間が長くて見た目が悪いこと」が多くあげられます。
その日のうちに仮歯を装着する即時荷重インプラントなら、そういったストレスを軽減できます。

即時荷重インプラントのデメリット

施術を行っている歯科医院が少ない

高い技術を必要とするため、どの歯科医院でも行えるというわけではありません。
転居などで手術を受けた歯科医院に通えなくなった場合、メンテナンスを行なってもらえる新しい歯科医院が見つからないこともあります。

適用症例が限られている

即時荷重インプラントを行うためには、患者さんの顎の状態も良くなければなりません。
骨の量や少なかったり、骨の質が良好でない場合は、手術を受けることができない場合があります。誰でも受けられる治療ではないことが、即時荷重インプラントの最大のデメリットとも言えます。


オールオンフォー(All-on-4)

オールオンフォー(All-on-4)

オールオンフォーは、全ての歯がない方(無歯顎)を対象とする即時荷重インプラントの一種です。 上顎または下顎に4本または6本のインプラントを埋入し、連結した人工歯をインプラントにねじ止めして固定します。(6本使用する場合は、All-on-6と言います)

歯が全くない方の場合、通常の方法では8本〜14本程度のインプラントが必要と言われていますが、オールオンフォーは4本または6本のインプラントに均等に負荷がかかるようにバランス良く埋入し、人工歯を支えます。

通常よりも少ない本数のインプラントですむため、外科手術によって受ける肉体的負担が軽減され、また、治療費もその分安く抑えることが可能になります。

オールオンフォーのメリット

  • インプラント埋入当日または翌日から噛むことができます。
  • 通常8本以上必要なインプラントを4〜6本に抑えることができます。
  • 比較的骨が厚い部分に埋入しますので、骨再生手術を併用しなくても良いケースが多く、手術の負担が軽減されます。

オールオンフォーのデメリット

  • 全ての歯を失っている方が対象となるため、残存歯がある方は抜歯が必要になります。
  • 骨の量が極端に少ない方には適用できないことがあります。
  • 4本または6本で咬合力を均等に負担する必要があり、咬合力の負担を軽減するために人工歯を並べられる数が制限され、奥歯が欠損した状態になります。
  • 4本または6本で全ての人工歯を支えているため、インプラントが1本破損すると、再治療が必要になる場合があります。

テンポラリーインプラント

テンポラリーインプラント

即時荷重インプラントではありませんが、仮のインプラントを併用することで埋入当日から噛めるようにする方法があります。

テンポラリーインプラントという仮のインプラントを本物のインプラントの横に埋入し、その日のうちに仮歯を取りつけて噛めるようにする方法で、即時暫間インプラントまたはトランジショナルインプラント、プロビジョナルインプラントとも言います。

仮歯をとりつけるのはテンポラリーインプラントなので、仮歯で噛んでも通常のインプラントに負荷がかかる心配はありません。

テンポラリーインプラントは、本物のインプラントが骨と結合して上部構造体を取りつけられるようになれば除去します。除去手術が必要になりますが、短期間のみの使用を前提として作られている小さなインプラントですので、ごく簡単な手術で取り除くことができます。

画像提供歯科医院:吉祥寺セントラルクリニック


掲載日:2013年02月25日【文責:A.M.】
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