コンピューター断層撮影(Computed Tomography)の略称で、様々な角度からX線を照射して得られた情報から、断面画像を作る診断装置です。
インプラント治療においては、骨の厚みや高さ、あごの神経や歯の根の状態をより正確に診断するために用いられます。また、画像解析ソフトを併用してインプラント手術のシミュレーションを行っている歯科医院もあります。
院内にCTを所有している歯科医院はまだ多くはないようですが、所有していない歯科医院では、大学病院やCTを所有している歯科医院と連携してCT診断を行っています。
超音波振動によって骨を切削する医療機器です。
移植骨を採取するために使用したり、骨造成手術に用いたりします。
従来の切削法よりも正確で緻密に切削できること、音や振動がほとんどなく患者さんに不快感を与えにくいこと、歯肉や粘膜などの軟組織や神経を傷つけることなく骨だけを切削でき、安全性が高いというメリットがあります。
次世代フィブリンゲル(CGF)作製専用遠心分離機。
CGFとは、成長因子を多く含む血小板を濃縮したもので、手術で切開した傷口の治癒を促したり、骨や歯周組織の再生を誘導したりする特性があります。
従来の方法では、フィブリンゲルを作製するために添加物(凝固剤)が不可欠でしたが、メディフュージでは回転をコントロールすることで、添加物なしでのフィブリンゲル作製が可能になりました。
添加物が入らないことで感染リスクが低くなることと、患者さん自身の血液を遠心分離して作製するため拒否反応などが起こりにくく、組織の再生率が比較的高いというメリットがあります。
歯やインプラントの動揺をコンピューターで数値化することができる装置です。
インプラント埋入後、骨と結合したかどうかの判断は歯科医師の経験や勘にゆだねられていましたが、ぺリオテストでは、結合状態(ぐらつき度)を客観的に計測することができます。
インプラントが骨とうまく結合しない“失敗”の原因の代表的なものに、口腔内に存在する細菌による感染症があがられます。手術を受ける患者さん自身の口腔ケア(プラークコントロール)による部分も大きいですが、感染症をできるだけ防ぐために、歯科医院側では衛生管理に気を配っています。
治療に使用した器具は、まず予備洗浄で汚れを落としてからオートクレーブなどで滅菌します。
予備洗浄は薬液などを使用して手洗いすることもありますが、超音波洗浄機を導入している歯科医院もあります。
超音波洗浄機は、手洗いでは落としきれない細部の汚れや、目に見えない汚れを落とすことができます。
高圧高温の蒸気で滅菌する滅菌器で、最近ではほとんどの歯科医院で使用されています。
紙コップや手袋のように使い捨てることができない治療器具(歯を削る道具や歯型を採取する器具など)を滅菌する際に用いられます。
専用の滅菌パックに器具を入れてオートクレーブにかけ、滅菌済の器具は治療に使用する直前まで開封せず、パックのまま清潔な状態が保たれるように保管されます。
ホルマリンガスを用いるガス滅菌器です。
プラスチックなど高温に耐えられない器具は、オートクレーブでは滅菌できません。高圧蒸気を使用することができないものを滅菌するためにガス滅菌器を導入する歯科医院が増えて来ているようです。